仕上がりの具合は、施工が完成した現車を見るだけで満足するものではないということがよく分かった。コーティングにもその車の形状や年式等にふさわしい内容と価格があり、それは現車のオーナーの予測を超える場合がある。ビーバックスの広瀬氏は豊かな経験とそこから来る勘を信頼している方なので、オーナーにベストな提案ができる。他の施工でも幾度か御世話になっている。共通して言えることがある。説明はやや長いが、提案内容にブレがなく、ピンポイントで攻めてくるので抗いようがない。これは大変な営業力だと思う。往々にして、オーナーがオファーを決断する際には、何らかのリスク想起と、提案者の自信のなさがそれらを躊躇させるが、広瀬氏には後者がない。従って、オーナーは純粋に自分自身のリスクとリターンに向き合うことができる。このように来られると、決断するしかない。広瀬氏の自信を支えているものは、ビーバックスのワークシステムにあると思う。技術スタッフの高い技術力と設備の充実度。情報宣伝の、過度でない浸透力。定期的な案内による顧客の管理などが、密に連携を取り合っていることが分かる。中でも中心は技術スタッフの在り方だ。施工ピットや服装は絶えず清潔で、工具が客の見えないところに整頓されており、ここなら安心して任せられると思わせる。施行具合の満足感は、美しい仕上がりだけから由来するものか、という問題。そこにビーバックスは、昔から変わらぬ信念を持っている。その答えは、自分の仕事にも生かすべき哲学だと思っている。