- 2008.06.02
"割れないガラス"で車内侵入をシャットアウト!
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この雑誌に掲載された、防犯フィルムの記事「"割れないガラス"で車内侵入をシャットアウト!」では、最新の犯行手口や被害状況を紹介し、その対応策も提示しています。
全文掲載いたしますので、ぜひご一読下さい!
カーアラームではもはや防げない凶悪な犯罪から身を守る必要も
さて、こうしたいわゆるカー・セキュリティーシステムの主流であるアラームによる発報や双方向通信による監視システムも有効だが、物理的に車両盗や車上狙い犯の侵入を防ぐ策も重要になってくる。そのひとつに、今注目され始めている「防犯フィルム」による防犯策がある。
ガラスが割られ、粉々になったとしても飛散防止効果によって内部への侵入を防ぐ。
脱落防止処理を施せば、ウィンドウガラスの原形状を維持したまま、開閉が可能だ。
早くからこの防犯フィルムによる対策に注目し、自らが経営するセキュリティショップでフィルム施行を手がけてきたビーパックス取締役社長の井上和也氏は、その有効性をこう語る。
「取り扱い始めて今年でもうかれこれ5年ほどになりますが、確実に効果をあげ、また必要とされる場面が増えてきたと感じています。最近の例としては、埼玉のレガシィにお乗りのお客様がフィルム施工後、車上狙いに遭われたのですが、運転席サイドウィンドゥを割られはしたものの車内に侵入できず、中は手つかずで、結局は未遂の状態で発見されました。つまり、ガラスの損害はあったものの、窃盗ということに関しては未遂に終わったと言うことなんです」
井上氏は、10年以上もカー・セキュリティーに関わってきたその経験からも、ある程度ブランド力のあるメーカーであれば、アラーム式のセキュリティーで充分に犯罪抑止力はあると考えている。しかし、今後はアラーム式では防げない強盗等の対策も施す必要があることを力説する。
セキュリティーフィルムの素材はステラSSP。厚み345ミクロンの多層構造ポリエステル樹脂で、最強の耐貫通性能を誇る。パリ-ダカやGT選手権などのレーシングマシンにも使用されている。
「これも身近にあった例ですが、大阪でいわゆる『窓割り強盗』に遭った事例がありました。そのドライバーが路上駐車で人を待っていたとき、いきなり助手席のガラスが割れたそうなんですが、瞬間、何が起きたか分からなかったと...。次の瞬間、『追突されたのか?』と思ったそうですが、気付いたときには助手席に置いてあった現金入りのポーチが消えていた...というわけです。これは今、急増中の事例なんです」
キーワードは『財布は人とともにある』ということ。窃盗犯側にとって一番効率の良い『稼ぎ』が得られる場面とは、無人状態の車両ではなく、人が居る状態の時のクルマである、という意識も必要なのだ。このことをカーセキュリティーに当てはめて考えれば、アラーム型や双方向通信型セキュリティーシステムで無人のクルマを守ることを前提とし、その上で、車内への侵入を防ぎ、身の安全も守ってくれる...そんなカー・セキュリティーを真剣に考える時代になっているのだ。
井上 和也(ビーパックス取締役社長)
防犯設備士協会の設備士として、住宅等の防犯にまでその研究テーマを拡げてカー・セキュリティーの分野に応用するなど、広い視野をもって完成度の高い防犯システムの確立に日夜奔走するカー・セキュリティーのオーソリティー。
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