カーオーディオは様々な機器で構成されています。 スピーカーやヘッドユニット以外は車内に埋め込まれているため、イメージしにくいですが、基本的にはホームオーディオと同じです。
CDなどを再生する「デッキ/ヘッドユニット」、 音を増幅する「パワーアンプ」、 音を鳴らす「スピーカー/サブウーファー」 とそれらを繋ぐケーブルで構成されています。
カーオーディオで特徴的な機器といえば、「プロセッサー(DSP)」でしょう。 車内という障害物が多く音環境の良くない空間を、各種調整機能で解決するための機器です。ホームオーディオにも同じような製品がありますが、カーオーディオには特に必須の機器といえます。
また、同じく必須なのが「デッドニング」です。ドアに制振や防音加工などを施し、スピーカーからの音を邪魔する振動などを抑えます。
Page Topスピーカー交換
スピーカーはご存知の通り「音の最終出口」です。まずは低予算から車内の音質改善がスタートできるメニユーです。
近年のクルマは一昔前から比べると6スピーカーや10スピーカーなど1つのスピーカーで全音域を鳴らすフルレンジスピーカーだけでなく、
高域/中域/低域と各音域に1つづつ装備したり、サブウーファーを装備するなど、一見すると標準装備のオーディオが良くなってきているように見えます。
ですが、ほとんどの車は、見た目豪華に装着個数を増やしただけだったり、安価で「鳴ればOK」なスピーカーが装着されているのが大半です。
クルマのオーディオは、スピーカーをオーディオ専門メーカーの製品にグレードアップするだけで全くの「別物」となります。 まずは純正スピーカーを外して加工なしでそのまま同じ場所にはめ込み可能な「トレードインタイプ」のスピーカーへの交換をお勧めします。
デッドニング
デッドニングとは制振、防音などを施すことです。スピーカーの取付箇所となるフロントドアなどは、ドアロックやパワーウィンドウなど複雑な部品が組み込まれています。その部品の故障などが起きた際のメンテナンスホールと呼ばれる、大小様々な穴がドア内側には空けられています。
ですが、同じドアを取付土台とするスピーカーにとって、メンテナンスホールはカーオーディオ的にデメリットばかりです。スピーカーはエンクロージャー(BOX)がなければしっかりと鳴りません、ドアのメンテナンスホールはそのBOXの裏フタが無いのと同じ状態なのです。
これではいくら高価で高性能なスピーカーユニットを装着しても、そのパフォーマンスは十分発揮することはできません。車に例えると高出力のエンジンなのにタイヤが空転してまともに進まないのと同じです。
そのカーオーディオにおけるウィークポイントをデッドニング施工をすることで、ドアをエンクロージャー(スピーカーBOX)化することが可能なのです。併せて、ドア全体の強度、制振、吸音性を高める作業を施します。
ただし制振材を貼り過ぎても、重量増でドアヒンジ等の負担が増えてしまいますので、必要な制振材の量や使用するポイントの見極めが必要となります。 それ以上しても制振効果が望めないのに、ただ重量だけが増していく…… それは車両にも負担がかかりますし、デッドニングの施工箇所数によっては燃費に影響するくらいの重量増にだってなります。
ビーパックスのデッドニングは、重量増は最小限に高制振(音質改善)効果を実現するメニユーです。 ドア以外もフロア・ボンネット・ルーフ・タイヤハウスなどのデッドニングも承ります。
サブウーファー
サブウーファーは、低音を増強してドンドン鳴らすだけではありません。フロントスピーカーからは鳴らすことのできない低音を補うためのサブ(Sub=補う)スピーカーです。
全体に厚みが増し、音の重量感を感じられるようになり、リアルさがより増す効果があります。フロントスピーカーのみの時よりも、音場がより一層広くなるため臨場感が生まれます。
また、適切な調整を併せて行うことで、フロントスピーカーの音質も改善できます。 (高音はツイーターに、中音はミッドスピーカーに、低音はサブウーファーにと振り分けます) こうする事で、ミッドスピーカーの負担が軽減され、より本来の音が出せるようになり、内蔵パワーアンプの負担軽減にもなります。
パワーアンプ
オーディオパワーアンプは信号の増幅器です。 純正や社外ヘッドユニットの再生部から出力される100mV~程度の微かな信号を数Vのレベルにまで増幅させ、スピーカーを鳴らすのに十分な電圧の信号を供給してくれるのがパワーアンプです。
小径のツイーターなどは高出力を必要としませんが、大半のクルマのドアに装着される16cm~17cmのスピーカーやサブウーファーとなるとアンプの出力の大きさで、音のキレにハッキリと大きな差が生まれてきます。
純正&社外メインユニットには内蔵アンプが装備されていますが、そのほとんどは出力が5W~15W程度と低く、小さなユニット内に収めるために様々なものが犠牲となっています。 内蔵アンプだと1~10倍程度の増幅、外部アンプは機種によって1~100倍もの増幅が可能な機種もあります。
せっかく高性能なスピーカーに交換したのだから、そのスピーカーをしっかりと鳴らせるアンプ導入が望ましいです。
プロセッサー(DSP)
クルマはホームオーディオに比べて各スピーカー間に障害物があったり、スピーカーの向きや取付がバラバラだったり、電源が安定しなかったり、走行時はノイズで低域が聞き取りづらいなど、音環境が良くありません。 DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)は様々な調整機能(多バンドのイコライザーやタイムアライメント、クロスオーバー設定)でこれらの問題を解決し、最適な音環境を実現します。
社外ヘッドユニットは純正オーディオに比べ、大半はオーディオ調整機能が純正に比べ優れています。中には後付けプロセッサー顔負けの調整機能を備えた機種もあります。
しかし全てがそうではないので、社外ヘッドベ-スでもプロセッサーを導入することは音質改善に有利になると思います。
純正ヘッドベースに比べ、多少の調整能力があるので導入する順番としては優先順位が低いですが、最終的には導入することが望ましいと思います。
ヘッドユニットが純正/ディーラーオプションの場合CHECK!!
純正オーディオの車両は、ビジュアルやデザイン面での一体感は社外より優れる傾向がありますが、オーディオ調整機能や内部に使用されている部品は車両開発時に優先順位として低いのでコストダウンの標的となることが多く、特にオーディオは鳴ればOKなレベルで開発されていると言っても過言ではありません。 その為、純正オーディオでサウンドUPをするとなると、調整機能が優れた社外ヘッドユニットに比べ、音作りが非常にやり難いです。
以前はヘッドユニットを総入れ替えすることが比較的簡単でしたが、近年の純正オーディオは車両コンピューターとリンクしていたり、エアコンやその他装備品とリンク(いわゆるマルチビジョン)されているので、取り外して簡単に交換ということができません。
オーディオレス車を購入すれば問題のないことなのですが、純正オーディオとセット装着が原則の魅力的なオプションも沢山あり、仕方なく純正オーディオを選ばれる方も少なくないと思います。
そんな純正オーディオですが、サウンドプロセッサーを導入することで、ヘッドユニットの見た目やリンク機能はそのままに、多バンドのイコライザーやタイムアライメント、クロスオーバー設定など、オーディオ調整機能を社外ヘッドユニット以上にすることが可能となります。
Page TopQ&Aよくいただくご質問とビーパックスの回答ですCHECK!!
- 純正のデッキでも音は良くなりますか?
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純正デッキでも予算に応じて音質をアップする事が可能です。
- スピーカー交換だけでも良くなりますか?
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純正のスピーカーと比べると、音質はぐっと良くなります。
純正のスピーカーと比べると、社外品の1万円台のスピーカーでも音質はぐっと良くなります。 ただ、もしご予算に余裕があるなら、デッドニングも同時に行うことで、更に音質のレベルが上がります。
- デッドニングって何ですか?した方がいいんですか?
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クルマのドアに制振や防音加工などを施すことです。
デッドニングとはクルマのドアに制振や防音加工などを施すことです。 フロント&リアドアなどは、部品交換を想定したメンテナンスホールやサービスホールと呼ばれる、大小様々な穴がドア内側には空けられています。 この穴を塞ぎながら、制振処理を行うことでドア内部をしっかりとした箱に仕上げます。
スピーカーの後ろから出る音を閉じこめる事ができ、低音がきっちり鳴るようになります。また不快なビビリ音を防ぐ効果もあります。