コーティングは施工後の手入れが重要です
定期メンテナンスが長持ちの秘訣
ボディコーティングは施工して終わりではなく、施工後の手入れがとても重要です。一部で言われる「洗車しなくて良い」とか「水洗いだけで良い」というのは大きな間違いです。
残念ながら全く傷まないコーティングは存在しません。「手入れする」と「しない」とでは、コーティング性能の持ちが大きく変わります。
ボディを劣化させる原因
クルマのボディは「紫外線」「水」「汚れ」で劣化します。強い紫外線が分子結合を破壊することで塗装面が劣化し、色あせや白亜化(チョーキング)現象を起こします。水滴はそのレンズ効果によって紫外線をより強くするだけでなく、乾く際に水の中に含まれる様々な物質をボディに固着させます。
車は駐車時や走行時、常に外気にさられた状態であり、汚れが付着することは当然のことといえます。大気中には0~10μ程度の粒状汚染物質が浮遊しており、1.6㎡あたりの地表に年間1000t降り注ぐと言われています。黄砂・花粉・鳥の糞・融雪剤・虫・鉄粉・潮風・樹液・火山灰・積雪・霜等など、1年中、四季折々の汚染物質が車体に滞積し、塗装構造の劣化原因の一因となります。
ボディコーティングはそれらの劣化から本来の塗装面を守る「犠牲膜」なのです。新車出荷時の塗装面には「クリア層」がありますがコーティングと比べて耐候性が低く、ダメージを本来の塗装にそのまま伝えてしまいます。その塗装面へのダメージをボディコーティングは代わりに引き受けることで、塗装を守るのです。
洗車と定期メンテナンスが必要です
コーティングのお手入れには、「定期的な洗車」「専門店での定期メンテナンス」が必要です。塗装面に付着した汚れを放置していると、汚れがしみになり、汚れを中心にコーティングが少しずつ傷んでいきます。洗車やメンテナンスで汚れを除去しボディの状態を整えることで、コーティングが劣化する速度を抑えることができ、コーティング本来の耐久性を維持する事につながります。
クルマの定期的なお手入れを、人間で置き換えて考えてみてください。皆さんも毎日お風呂に入っていると思います。体を洗い1日の汚れ・疲れを洗い流す。これが車で言う洗車に当てはまります。お風呂だけでは体の疲れは取り切れないのでマッサージや整体等で体の状態を整える、これがメンテナンスになります。他にも「美容」で例えるなら、毎日の洗顔(洗車)とたまに行くエステ(メンテナンス)、というのもわかりやすいかも知れません。日常のお手入れ&普段出来ない事をショップに任せてケアをすることで、ボディコーティングの性能を長持ちさせることができます。
こすらない洗車
洗車は専用シャンプーを泡立てて使用し汚れを浮かし、スポンジで「こすらず」汚れを流しましょう。洗車用のスポンジを使ってもゴシゴシこするとボディ表面を削ってしまいます。柔らかいスポンジでも、たとえ汚れが付いていない状態でも、強く力をかけると削れてしまうのです。洗車後の拭き上げも新しいマイクロファイバータオルを使って、ここでも「こすらず」水を落としましょう。
洗車頻度はできれば毎週、もっと言えば「汚れたとき」に「汚れをそのままにしない」が理想です。住宅事情などにより気軽に洗車することは難しい場合はビーパックスにお気軽にご相談ください。お勧めの洗車場の紹介や、ビーパックスでのプロ洗車(洗車チケット)をご案内いたします。
専門店でのメンテナンス
「専門店でのメンテナンス」は、お車の使用状況や駐車環境、付着物や傷の状態に合わせて様々なメニューを行います。必要に合わせて鉄粉/油分/シミの除去や、状態の悪い箇所への磨き処理、細部まで徹底したプロ洗車など、状態に合った確実なメンテナンスを行います。
その際、問題を除去するだけではなくお客様のクルマの環境に合わせた普段の手入の相談/アドバイスを行う事により普段の洗車+αでより良い状態キープに繋げます。また、状態によりコーティング層の入替え時期を的確に見定める事が出来るのでオリジナル塗装の寿命を各段に伸ばします。
ビーパックスでは基本的に半年おき、駐車環境や使用状況によっては4ヶ月おきの定期メンテナンスをお勧めしています。
コーティングの限界と再コーティング
どうなったら再コーティングを考えるか
劣化から本来の塗装面を守る「犠牲膜」。その「犠牲膜」自身も劣化からは逃れることは出来ません。強固な被膜のコーティングを施工した車でも、ダメージの進行を軽減することはできますが、全く傷まないコーティングは存在しません。