様々な結線方法がある電装品配線について!ビーパックスはこうします!!
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今回は電装品の取付の際に必ずやらないといけない作業!!
配線についてのブログを・・・
完全な車種専用品などを除き、アフターパーツの電装品は必ず純正配線に対しての配線が必要となりますね!!
そこでビーパックスでの配線作業の一部をご紹介したいと思います。
普段、取付作業を依頼いただいてもダッシュボードなどを閉じると見えない場所での処理ですので、後から見て頂く機会もそうないと思います。
まずは配線についてですが被膜付配線の自動車用を使用しています。
メイン画像にもありますが100mや200mのスプール巻きを使用しています。
配線の太さや色なども30種類以上を在庫しています。
これは車両配線色に合わせた配線や、取付する用品の指定色に合わせた配線をするためです。
オーディオ関係なども各電源や信号線に対して基本の配線色が決まっています。
ビーパックスでの電装品取付の基本はセキュリティ・オーディオ・ドラレコ・レーダーなど、車両からの電源取得は基本的に半田付けでの施工です。
理由は簡単!結線不良や接触不良率k少ないからです!!
車って走行中は微振動だらけで簡単な結線方法で配線を行っていると、経年変化で接触不良などが起きやすいんですよね!そこで配線時に手間はかかりますが半田付けを行うことでそのリスクを減らすことができます。
主に使用しているのはガス式の半田ごてです↑コード式は配線が車内での作業時に色々と不具合があるのであまり好ましくないです。
写真のタイプは自動車配線に良く使われている0.3sq~2.0sqくらいの線径なら余裕で作業できます。
大容量の電源取得の際はもう少し大型のガス式コテを使用したり(大きいので取り回しが少し悪い)と使い分けしています。
車両の配線に対して信号取得する際、最も多いやり方が配線の割り込みです。
車両のハーネス束からデジタルテスターを用いて取得箇所の確認を行い、ワイヤーストリッパーで被膜のみを剥がします。
多くの配線はダッシュパネル内の狭い場所で取得しなければいけない為、ストリッパーを使った作業も容易ではありません。
中には配線の余裕があまりなく手加減をしないと、被膜を剥く際に断線してしまうような配線などもあります。
被膜を剥いた配車両配線(赤線)に電装品の白黒線を捩るようカタチで仮固定します、元配線に沿ったたるみなどが無い綺麗な配線処理を行います。
電装品はともかく・・・セキュリティインストールには特別な隠蔽配線技術が要です!各配線の細かな処理が求められます!!
予熱し終わったコテで配線に熱を加え、温まったところではんだを流し込みます。
よく半田がうまくできない・・・といった方がいますが原因は予熱不足です。
配線を焦るがあまりにコテと同時に配線の隙間に半田を挟んで作業しようとしますが、これだとなかなかスムーズに半田付けが出来ないんですよね。
配線でも基盤でも同じですが予熱することで、簡単に半田を吸ってくれるようになります。
しっかりと導体の内外に半田が染み込んだ状態です↑
これよりも半田が多いと半田の無駄遣いになったり、余剰分が固まる際に角を立ててしまい後の絶縁処理にひと手間増えたり、とがった先端が飛び出してしまい絶縁不良の原因になったりもします。
これがビーパックスの標準結線方法の半田付けとなります。
もちろん標準なので場合によっては↓で紹介する結線方法で行う場合もあります。
オーディオ配線や一部特殊配線に対して行う結線方法↑
スプライスと呼ばれる圧着端子で配線を捩って仮配線するところまでは半田付けと同じですが、半田の代わりにカシメて結線します。
半田に比べると配線を押しつぶすので少し耐久性が落ちますが、そもそも半田を吸わない特殊素材の配線なども存在するので現状はこちらで対応しています。
次に紹介するのは・・・
ビーパックスでは絶対にやらない結線方法の紹介です。
エレクトロタップやワンタッチコネクターなどと呼ばれる結線治具です。
使用方法は片側の端子溝に車両配線(赤)、もう片方に用品配線(白・黒)を乗せて・・・
フタを占めてプライヤーでひとつまみ!
これで結線完了!!といった簡単便利な代物なのですが・・・
接続が簡単なのに引き換えに、簡単に接触不良を起こしたり、車両配線の断線などを起こしてしまうことがあります。
電装品を購入すると結構な確率で同封されてくることがありますが、これを使用した配線や取付はお勧めしません。
電装品取付が苦手なお店は作業の簡素化を狙い使用してるケースをよく見ますが、高確率で不具合が出ます!!
なのでビーパックスでは絶対に使いません!!
続いて配線同士の接続ですが!脱着が必要な配線類に対しては圧着工具を使用したギボシ端子を使用します。
ただ基本的には接続や延長はやればやる程・・・不具合の原因になります。
あくまでも整備時など、車両部品の取り外しで同時に配線を取り外しする必要のある箇所にしか使いません。
そこで使うギボシ端子ですが絶縁に使うスリーブにこだわりがあります。
よく流通しているタイプのスリーブは、配線が抜けた際に上のようにオス側の端子が露出してしまいます。
電装品の仕様によってはこの端子が車両の鉄部に当たりアースに落ちてしまうと、不具合や故障の原因になったりする恐れがあります。
そんなことを想定してビーパックスでは↓の対応のスリーブを採用しています。
このように配線が抜けた際も端子をカバーしてくれるので、上記の様な心配がありません。
接続するとこの通り↑
より安全確実な配線が可能となります。
テープ類も車両の使用に合わせて数種類を在庫しています。
これにより結線などで一度剥がした配線も元通りになり、一見しただけでは加工配線とは判別できません。
また配線に使用するタイラップも白色が多いですがビーパックスでは黒色を使用しています。
電装品取付~セキュリティインストールまでレベルは違いますが、隠蔽配線のスマートさの追求を日々精進しています。
オーナー様自身がパネルを開ける機会は少ないかと思いますが、他業者様が開けたときにスッキリとした配線の方が整備時もやり易いですからね!!
以上、今回はビーパックスで行っている結線と配線についてでした。
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車のドレスアップ好きの趣味が高じてこの業界に・・・ 車・鉄道・飛行機乗り物全般なんでも好きです。休日は家族で釣りやアウトドアを楽しんでいる多趣味な2児のパパです。