B-PACSBLOG2025【遮熱フィルム】熱でやられるのは人だけじゃ無い

【遮熱フィルム】熱でやられるのは人だけじゃ無い

カーフィルムを貼る目的は皆さんそれぞれあると思いますが、中でもビーパックスで施工率の高い「遮熱フィルム」に焦点を当ててみたいと思います。
その中でも今回は変わったところに注目を置いてみます。書いているうちにあらぬ方向に進んでしましましたが、違う目線でも見れる、案外面白い記事になっているかもしれません。


遮熱フィルムとは、太陽熱を”遮断する”目的のあるフィルムです。
少し勘違いがおきやすいのは、断熱(保温)効果を期待される事がありますが、カーフィルムにおいては「遮熱効果」のあるフィルムとなっております。


気温の高い季節が長くなっており、昨年は11月でも半袖で過ごしていた記憶が新しいです。
また、夏場の気温は非常に高く、ますます遮熱フィルムの重要性を感じております。
猛暑・酷暑の日が年々伸びていて、暖かい期間が長くなっている今、まさに、遮熱フィルムを施工すると非常に快適そのものなとっておきの快適アイテムになっています。

一度貼ったことのある方ならご存知だと思いますが、「もう貼っていない車には乗れたもんじゃない」と、よく伺います。
特に近年は暑さへの注目度が高いので需要も高まっています。

今回のテーマは、快適になる「遮熱フィルム」ですが、人だけではない他にもメリットがあるご紹介をしたいと思います。


他のメリットとは?

人体以外に遮熱効果のメリットを感じるといえば…何が連想できますか?

車内に置いた食料品?
多少なりと効果は期待できることかと思います。

いくら効果の高い遮熱フィルムでも100%の車内に侵入する熱を遮断できるわけではなく、窓ガラス以外に鉄板からも熱が入ってくるので、停車中も完全涼しい車内にはならないので、やはり真夏は保冷バッグなどの併用が望ましいと思います。余談ですが、窓ガラスから侵入してくる熱は、車の場合6割と言われています。

今回注目を置きたいのは、「内装へのダメージ」です。


内装が痛む1つの理由として、「熱」も大きな理由となっています。
なんとなく内装の劣化は紫外線が影響するものと思われがちで、実際にその影響もありますが、実は、熱でもダメージが受けています。

特に大事に愛車を長く美しく保ちたい方、
売却時の評価点を下げたく無い方、

そんな方には特に遮熱フィルムはお勧めしております。
その部位に関わりそうなガラス面に施工をぜひお考えなられてはいかがでしょうか。


では、どんな素材に影響がありそうでしょうか??
…考えるまでもなく、全ての内装部品でした^^;
特に日が当たりそうな、樹脂製品、レザー製品には要注意です。


樹脂製品が劣化する理由

樹脂の表面処理の方法でしっとりとしたマット仕上げの処理をされている車両を見かけます。
熱による加水分解でねちょねちょした樹脂に劣化してしまいます。
特に一部の欧州車に多くみられますが、国産車も例外ではありません。


レザー製品が劣化する理由

本来のレザーのと言えば「エイジングを楽しむ」イメージがあります。車の使用されている革製品はエイジング(変化)というよりは「劣化」が似合います。一体なぜ劣化してしまうのでしょうか。
少し意味合いが異なりますが、”本革”が使われている車両もありますが劣化は同じです。
まずはレザーというものを調べてみました。

本来のレザーとは
”革製品”と呼ばれる製品は本来ハードレザーであるということがわかりました。”タンニン鞣し(ナメシ)”で作られたレザーのことです。
古代エジプトからおこなわれていたというなめし方法のようです。ちなみに、「なめし」とは製造方法で、革の中の生体組織を入替え繊維構造を安定させることで腐敗や硬化を防ぐようです。皮を革にする、とのこと。さて、タンニン鞣しの革製品の特徴は、
・厚みがある
・エイジング(経年変化)
・耐久性が高い
・コシが強く、ハリがある

革製品の代表的なイメージですね。思っていたのはこれでした。

対して車に使われている多くのレザーは、別のなめし方法で作られたものでした。
ソフトレザーと呼ばれる”クロム鞣し(なめし)”と呼ばれる物で、1858年にドイツで開発された、比較的新しい技術のようです。
…新しくはないですね^^;
現在では革製品の80〜90%はクロムなめしの革製品のようで、「柔らかく」、「弾力性」があり「耐熱性」、「発色性」が高い特徴があるようです。
また、
・傷がつきにくい
・水が浸透しにくい
・柔らかい
・比較的安価
という特徴があるようです。

車のシートは柔らかく、耐熱性もあり、水も浸透しにくく傷もつきにくいと、まさにうってつけのレザーですね。
本革の定義もそういうことなんですね。
しかし、決定的な弱点(デメリット)を見つけてしましました。
・エイジングしない

クロムなめしの革はエイジングがほとんどなく、使い込んだ時の風合いの変化は見られません。
そのため、一度傷が付いたり、汚れてしまうとそれを目立たなくすることはタンニンなめしの革と比べるとしづらくなっています。

また、こんな記事も見つけました。「いわゆる革らしい革なのはタンニンなめしの革と言えます。
タンニンなめしの革とクロムなめしの革は特徴が正反対なので、それぞれのメリットが他方のデメリットという関係になっています―。」

タンニンなめしが良いってことではない、という事のようですが、風合いがどんどん出る革製品のイメージはタンニン鞣しのようですね。
今時は9割がたクロム鞣しのようなので、もしかするとイメージが逆転している人もいるかもしれません。

でもよくよく考えると、ソフトレザーの財布を買っても傷んでくるのはクロムなめしだからなんですね。
また、レザーアイテムを販売する方かたこんな事も聞きました。これが革製品のまとめになるかと思います。

・タンニンなめし(ハードレーザー)は出来た時は性能が60%、そこから使いこむと性能が上がっていく
艶が上がり・柔らかくなる
・クロムなめし(ソフトレザー)は出来た時に性能が100%、傷むのみ
ソフトレザーは名前のごとく加工がしやすく柔らかく、出来た時は最高性能で朽ちていくのみ
同じ柄で製品を作ろうとした場合は、ソフトレザーがうってつけでもあるということですね。
その特徴からハード以上に傷みが激しく、ソフトはボロボロになるという事がわかりました。

さらに表面に処理を加えているので化学変化でねちょねちょにもなると、昔乗っていた車のダッシュボードも革なのにねちょねちょになったのを思い出しました。


遮熱フィルムを貼ると

・加水分解して革張りを巻き込んで止めているが、熱でべりっと剥がれてくる
・合皮レザーシートは熱に弱く割れの原因になる
・高級車のアルカンターラの色抜け(濃色の色抜け)
・革に近い素材も色抜けとめくれ・変形

あらゆる劣化を抑えてくれます。

革製品とはなんぞや、というところからあらぬ方向に話が進んでしましましたが、車に使われている製品は、耐久性は考慮されているが製品の特徴柄、劣化しやすい製品であること、また車の駐車状況に応じてさらに劣化を早める環境にさらされていることが考えられます。
青空駐車はあっというまに60℃こえるので、人が快適になるのはもちろんですが、遮熱フィルムを施工することで、劣化を遅らせる事ができる素晴らしいアイテムです。

「カーフィルムを貼っていな方」「フィルムを貼ろうとお考えの方」は、ぜひ遮熱フィルムを検討してみてください。

STAFF
有吉 琢磨
TAKUMA ARIYOSHI
担当:フロント
執筆記事一覧 ≫

物心がつく前から車が好きで、幼少期にマイカーで回る動物園に行っても車ばっかり追いかけていたそうです。 運転して楽しい車が好きで、ドライブに欠かせないオーディオカスタムもゆっくり楽しんでいます。