B-PACSBLOG2025GT-R(R-35)カーボンボンネット D-PRO Type-WF-斬-ZAN部分施工

GT-R(R-35)カーボンボンネット D-PRO Type-WF-斬-ZAN部分施工

2025/01/20 10:00 CATEGORY: D-PRO

今回、入庫したGT-R(R-35)のボンネットは、カーボン製でその上から塗装されています。「カーボン」はデリケートな素材です。美しい光沢を出すには、素材の特性を理解した上で、丁寧な作業がひつようです。

カーボン製パーツ呼ばれる物とは・・・いわゆる炭素繊維(カーボン)とガラス繊維をポリエステル系樹脂で硬化させ、軽量化かつデザイン性が多様にできる素材です。

カーボン素材での塗装磨きは、鉄塗装・アルミ塗装と違い熱を嫌います。本来、磨き作業は、ポリッシャーを用いてバフとコンパウンドの力で磨きをするのですが、摩擦熱が絶対に起こります。カーボン素材のものは、熱の放熱に気を使うので、結構厄介な代物です。(下手な磨きをすると熱で溶けたり歪んだり、コンパウンドの焼き、最悪は塗装が無くなってしまうので慎重に丁寧に磨き作業を行います。

磨き作業をする対象物のサイズや形状。磨きの目的に合わせてスポンジバフの大きさの選び方が大切になります。

小さいスポンジバフ

小さいバフスポンジは、細かい部分や複雑な形状に適してます。比較的に扱いやすく、磨きムラが少ない仕上がりになります。
よく使う箇所は、複雑な形状のバンパー、ミラー、ピラー面積の狭い箇所やヘッドライトの磨きに適しています。

大きなスポンジバフ

大きいスポンジバフは、広い範囲を磨くのに適しており、磨き作業にかかる時間が短く作業することができます。
複雑な形状や面積の狭い箇所も作業は可能ですが、熟練度や経験が必要です。無理に作業を行うと他のパーツを傷つける危険性があります。

磨き作業は、ボディー形状の把握し、適切なスポンジバフを選ぶことで、効率的な磨き作業を行うことで、最適な下地作りが出来ます。

D-PRO Type-WF-斬のコーティングコート剤は、ベースコート、トップコートの異なる性質ガラスコーティングになっています。それを1回つづ塗り込み、拭き上げを行います。ベースコートは比較的に塗り込み、拭き上げやすいですが、トップコートはベースコートにへばりつく感じで拭き上げが少し大変なイメージです。力加減でキズが入り再度やり直しになるので、気の抜けない作業です。最後に特殊発光LEDで拭き残しやムラが無ければ完成です。

カーボン製パーツの、磨き作業は、技術と経験が必要です。ご自身で磨く事はできますが少しでも不安がある場合は、専門店などに依頼することをオススメします。

STAFF
村田 総一
SOICHI MURATA
担当:フィルム/コーティング
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趣味はライブ、プロレスだ。ライブ会場に行くには愛車のレヴォーグ。 西へ東へドライブがてら会場へ最長は日帰りで新潟まで行った事がある。