B-PACSBLOG2024☆セラミックコーティングのメリット・デメリット

☆セラミックコーティングのメリット・デメリット

2024/10/27 12:19 CATEGORY: ショップ ボディーコーティング

セラミックコーティングとは?

セラミックコーティングとは、あらゆる自然環境から愛車の塗装を保護することを目的としたコーティング剤で、分子レベルで塗装と硬化結合することで、主に撥水性のコーティング被膜を形成する製品が主流です。

その主成分は二酸化ケイ素(SiO2、シリカ)で、岩石中の石英(クォーツ)から産出する無色の化合物で構成されます。

クォーツコーティングという名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これはその名の通り主成分である石英が由来となっています。

世界中には無数のセラミックコーティングメーカー、ブランドが存在しますが、種類によっては二酸化チタン(Ti02)等が含有されている製品も存在します。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い

非常に誤解を招きやすいテーマですが、成分に焦点を当てるとガラスコーティングもセラミックコーティングも主成分は同じ二酸化ケイ素(SiO2、シリカ)となります。

そのため、「ガラス」「セラミック」という成分があるわけではなく、成分だけではガラスコーティングとセラミックコーティングを明確に棲み分けることは出来ないことになります。

これがガラスコーティングとセラミックコーティングの違いを考える上で、最も誤解を与えてしまう要因の一つとして挙げられます。

ではなぜガラスコーティングとセラミックコーティングという異なる呼び方が存在するのでしょうか?

それは日本ではガラスコーティングという名称で普及したのに対して、海外ではセラミックコーティングという名前で普及したことが根本の要因になります。

実際に、セラミックとは酸化物や炭化物などの無機化合物の総称であるため、海外ではSiO2のコーティングをセラミックコーティングと名付けたと考えられます。

近年では、この海外製のセラミックコーティングが日本でも流通するようになり、車好きの方の間で愛用されています。

 

性能比較

ガラスコーティングとセラミックコーティング、それぞれに性能差はないのかと言いますと、相対的にはセラミックコーティングに軍配が上がります。

理由としては、世界的な視点で見ると、イギリスやアメリカがカーケア業界における先進国であり、日々過酷な市場競争にさらされていることから、各社それぞれ優位性を築くために日夜研究開発に勤しんでいます。

日本においてもガラスコーティングの上位互換としてセラミックコーティングの名称で製品化しているメーカーも多く存在します。

しかし、ここで注意したい点は、本来はセラミックコーティングは海外におけるガラスコーティング剤の呼称でしたが、セラミック=高品質であるというイメージを利用して、ガラスコーティングを性能は旧来品と同じで、名称だけセラミックコーティングと変えて製品化しているケースもあります。

このような背景から、必ずしもセラミックコーティングがガラスコーティングよりも優れていると決め付けずに、メーカーやブランドごとに事前にリサーチすることが重要です。

セラミックコーティングのメリット

メリット①塗装を強化

車の塗装表面(クリア層)は、一見すると平滑に見えますが、実際には多孔質で顕微鏡で確認すると凹凸や極微細な穴が空いています。セラミックコーティングを施工することで、高密度かつナノ粒子のセラミック被膜を形成することで塗装表面を強化、改善することで、微細な洗車傷の付着を軽減することができます。

メリット②薬品耐性を備えている

セラミックコーティングは、酸性とアルカリ性のクリーナーに対して耐性があります。製品により度合いは異なりますが、一般的にpH2〜3の酸性とpH11〜13のアルカリ性ケミカルに対する耐性を備えています。どんなに高価で高品質なセラミックコーティングでも時間の経過とともに通常のシャンプー洗車では落ちない汚れが蓄積していきますが、広範囲のpH領域をカバーしているため、コーティング被膜を極力痛めることなく汚れを落とすことができます。

メリット③鮮やかな発色と美しい艶

セラミックコーティングの特徴は、まるでクリア層を追加したような重厚な被膜感を得ることができ、コーティング施工前の下地処理(ボディ研磨、ケミカル洗浄)と相俟って塗装本来のポテンシャル以上の存在感を放ちます。

メリット④防汚性に優れている(汚れが固着しづらい)

セラミックコーティングは、無機質(厳密には無機と有機のハイブリッド)の強靭なコーティング被膜を形成することで、砂埃、泥汚れ、鳥の糞や虫の死骸など日常的に直面する有機質汚れの固着を防ぎ、日々の洗車を楽にする効果が見込めます。

セラミックコーティングは、グローバルに展開していることから、熱帯から寒帯まであらゆる自然環境を耐え抜くよう設計されています。

メリット⑤気持ちの良い撥水性能

セラミックコーティングは、一般的に水玉が転がり落ちる撥水性能を持っています。走行中に水玉が吹き飛ぶ様子は見ていて気持ちが良いだけでなく、極軽度な砂ぼこり程度でしたら、水玉が埃を包み込んで一緒に流れて落ちていきます。※洗車が不要ということではなく、むしろ小まめに洗車をして常にボディを綺麗な状態で維持した場合にご体感できます。

セラミックコーティングのデメリット

デメリット①ガラスコーティングと比較して施工費用が高い

現在のセラミックコーティングは、ベースコートとトップコートの2液タイプが主流であり、さらにセラミックコーティングは輸入品になるため、単純に液剤の費用がガラスコーティングよりも高額になるだけではなく、一般的なコーティング専門店では、セラミックコーティングをハイエンドメニューとして設定していることから、ただコーティング剤を塗布するだけでなく、下地処理(ボディ研磨、ケミカル洗浄)を念入りに行うため、それだけ施工費用も高額になります。実際に、コーティング作業内容の約8割以上が下地処理の工程であると言っても過言ではありません。

デメリット②施工日数(時間)が長い

下地処理を念入りに行うということは、それだけ施工日数もかかってしまいます。

作業人員数にもよりますが、おおよそ3日〜1週間程度は車を預ける必要があります。逆に言えば、それだけ手を加えるため、数時間〜1日程度で仕上がるコーティングとは別格の仕上がりになります。

デメリット③施工が向かない車もある

セラミックコーティングは、海外製であるため基本的には輸入車を基準に設計がされています。さらに液剤の濃度、性能が高いがゆえに、施工する車の塗装との相性が重要になってきます。

具体的には輸入車は、塗装の密度が高い(強度が高い)のに対して国産車は密度が低い(強度が低い)ことが一般的で、一部の塗装密度の低い国産車では、セラミックコーティングの成分に塗装が耐えられず本来の性能を発揮しないことが起こり得ます。

このような事例はごく一部の車両にしか発生しませんが、実績が豊富

なコーティング専門店での施工が安心であると言えます。※一部のセラミックコーティングメーカーでは、塗装密度の低い車両専用のセラミックコーティング剤もあります。

まとめ

セラミックコーティングは日本のガラスコーティングでは使用していない溶剤などを使用しており、塗装の定着のやり方も異なることが大半です。

塗装の状態により施工不可の場合もありますが、新車状態で1番最初の塗装保護を考えるならセラミックコーティングは選択肢の最有力候補で間違いではないと思います。

STAFF
林田 尚也
NAOYA HAYASHIDA
担当:店長/コーティング
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小学生の時に車の魅力に惹かれて、今では車を綺麗にする事に夢中になっています。 趣味は、ゲーム・寝る事・洗車…子供の頃のワクワク感を忘れず、楽しく作業をしています。