B-PACSBLOG2024トヨタ・クラウンのスピーカーをリフレッシュ&アップグレード♪

トヨタ・クラウンのスピーカーをリフレッシュ&アップグレード♪


トヨタ・クラウン(200系)アスリートのスピーカー交換を行いました。

200系も最終型の販売終了から早くも10年超となり、保管環境にもよりますが経年劣化の影響も出てくる頃です。

雨水や太陽光の紫外線による劣化は外観に出てくるので変化が分かりやすいですが、実は普段は隠れていて見えないスピーカーも劣化が激しいんです。

理由はスピーカーが取付けられているドア内は半屋外だからです。

スピーカー表面は室内側ですが、直射日光こそは入らないものの裏側は雨水なども侵入してくる環境下です。

夏場は高温多湿、冬場は場合によっては凍てつく可能性もあります。

そんな環境下のためスピーカーを構成する部品の劣化は避けられないです。


フロントドアを分解していきます。

ノーマル状態ではメンテナンスホールと呼ばれる開口部に防水ビニールが貼り付けられています。

多くの場合、スピーカー交換時にデッドニング作業を行います。

防水性を持ったブチルゴムと呼ばれる粘りの強い接着剤で貼りこまれているので、シリコンオフなどを使い除去と脱脂を行います。


ノーマルのフロントスピーカー↑

ペーパーコーン&ウレタンエッジで大きな損傷はありませんが、スピーカー周りのドア内への回り込み防止のスポンジが変質を起こしポロポロと崩れ落ちてしまう状況です。

そこに今回入れ替え取付けするスピーカーはアメリカの人気オーディオブランド!!

ロックフォード・フォズゲートです。


装着するモデルはPOWERシリーズのT1675-Sです。

ロックフォード現行ラインナップでかなりのロングセラーモデル!

アメリカンサウンドなジャンルでは不動の人気を誇ります。

POWERシリーズにはバイアンプ対応のクロスオーバーネッワークが備わり、既設の内臓アンプや4chアンプのみでもフロントマルチチャンネル接続が可能となりますので、ワイヤリングのやり方次第でポン付け+αの音質やパワー感の向上が狙えます。


スピーカー取り付けの前にドアデッドニング処理を行いました。

外板側には↑写真と同じオレンジ色のDr.ARTEXをスポット貼り施工、インナー側には防水ビニール同様の防水性を持たせるためにサービスホールを埋めるように全体的に貼り込んでいます。


社外品のスピーカー取り付けには、純正スピーカーの取付方法とのサイズ誤差やネジ本数の違いを変換するため、インナーバッフルを使用します。

インナーバッフルには樹脂や木製・金属製などがあります。

その中でも圧倒的な強度と耐久性が特徴の金属製のメタルバッフルが人気です。

一時期より価格帯が落ち着いてきたこともあり、スピーカー交換でご入庫の8割ほどがメタルを装着しています!

今回は多数あるラインナップの中から、カロッッエリアのメタルを使用しました。

しかしそのままだとロックフォードを装着できない為、これにひと手間加えます!!


上の埋め込みナットを交換していきます。

社外スピーカーのほどんどでスピーカー取付ネジ穴に4㎜タッピングやM4ネジを使用する設計となっていますが、カロッッエリアのメタルバッフルはM5規格となっています。

スピーカー側のネジ穴を拡大すればいいのですが、保証のこともありますし製品の加工はベターではないです!!


外寸同サイズの埋め込みM4ナットに交換することで、スピーカーに加工を加えずにカロッツエリアバッフルを使用可能にします。

量販店でもバッフル自体は購入できますが、同様の組み合わせは手に入りません。

プロショップならではの見えないこだわりポイントです!!


高域担当のツイーターを取付けていきます。

純正は口径が大きく、ワイドレンジな中高域再生が可能なユニットですが、ドアスピーカー同様に変色と変質が起きていました。

ここにロックフォードのツイーターを取付けていきますが、異形マウントに少し工夫を加えた取付法を実施したため取付写真は割愛させて頂きます。


取付後は純正グリルのため見た目の変化有りませんが、サウンドは全く別の仕上がりとなっています。


左右パワーシートのため取付スペースはかなり限られていますが、なんとか干渉しないスペースを確保できたので、

クロスオーバーネットワークシート下にステルス取付しました。

シート前側よりアッテネーターなどのスイッチ切り替えも可能ですので、後のセッティング変更も容易です!!

スピーカー交換後の純正のサウンドセッテイングは特にツイーターの定位ズレがかなり感じれたので、

レベル調整も応用してズレ補正しています。


その他の微調整も純正ナビでできる機能を色々と応用して、ダッシュセンターに定位するよう最大限の補正を加えました。

同じユニット構成でも調整&補正の有無で全く違った印象に仕上がるので、この最終調整はかなり重要と言えます。

社外ヘッドや本格DSPユニットに比べるとまとまり感は当然劣りますが、純正ベースでもプロショップに任せると驚くほどの音質改善効果が期待できます!!

しかし元々のクセが強くて調整できない部分もありますので、特にトヨタ純正マルチのお車はDSPアンプのインストールが望ましいですね!!

是非次回のシステムアップもご検討頂けたらと思います。

ご入庫ありがとうございました。

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藤井 一輝
KAZUKI FUJII
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車のドレスアップ好きの趣味が高じてこの業界に・・・ 車・鉄道・飛行機乗り物全般なんでも好きです。休日は家族で釣りやアウトドアを楽しんでいる多趣味な2児のパパです。