京都で自動車特定整備事業の認証を取得しました

こんにちは。ビーパックスです。

ビーパックスは新たに「自動車特定整備事業」の認証を取得しました。今後の車両整備に於いてとても重要となる制度です。取得した事で、よりお客様には安心して作業をご依頼いただく事が出来るのですが「これが一体何のこと？」とお思いかもしれません。

皆さま、「特定整備」という言葉を耳にした（目にした）事はあるでしょうか。

■自動車特定整備事業について

自動車整備制度は、これまでのエンジンやブレーキなどを取り外して行う「分解整備」から、その範囲を取り外しを伴わなくとも装置の作動に影響を及ぼす整備又は改造等（電子制御装置整備）に拡大するとともに、対象装置として、自動運転レベル3 以上の自動運転を行う自動車に搭載される「自動運行装置」を追加し、その名称を「特定整備」に改め、新たな制度として令和2年4月からスタートします！
国土交通省「自動車特定整備事業について」より抜粋

このことから、自動ブレーキシステム等装着された車両の整備に対応すべく、自動車の整備工場の認証項目に従来からある「分解整備」が「特性整備」に名称変更をされています。
※従来通り、足回りの分解整備等は別途分解整備の認証が必要です

認証は2パターンあり、いずれも「特定整備事業者」となります。

弊社はⅡのパターンです。
この、対象装置に自動運転レベル3以上が追加と先ほど記載していますが、自動運転レベル3のみに対してでは”ありません”。
以下、国土交通省「特定整備制度概要」から抜粋↓↓

電子制御装置整備（特定整備）の対象となる作業

自動車の安全な運行に直結するものや、整備作業の難易度が高い（整備要領書やスキャンツールの活用が必要）なものとして、以下を、特定整備の対象となる作業（電子制御装置整備作業）とする。

■［自動運転レベル3］
① 自動運行装置の取り外しや作動に影響を及ぼすおそれがある整備・改造
■［自動運転レベル3未満］
② 衝突被害軽減制動制御装置（いわゆる「自動ブレーキ」）、自動命令型操舵機能（いわゆる「レーンキープ」）に用いられる、前方をセンシングするためのカメラ等の取り外しや機能調整（※）
※ カメラを接続したことをECUに認識させるコーディング作業や、
カメラを取り外さずに行う光軸調整など、上記の取り外しを伴わない整備・改造

③ ①、②に係るカメラ、レーダー等が取り付けられている車体前部（バンパ、グリル）、窓ガラスの脱着
※ その後、カメラ等の機能調整が必要となるため

市販車に搭載されている、前方をセンシングするためのデバイスの例。カメラ（単眼／複眼）、ミリ波レーダー、赤外線レーザー

これらの認証を取得する重要性として、従来の「分解整備」であれば車両整備事業者しか当てはまらない制度でしたが、「特定整備」は我々のような、「カーフィルム施工」「カーセキュリティ取付」のような分解整備に関わらない事業者も該当します。もちろんガラス交換なんかも対象です。快適装備が付く代わりに何かと面倒も起きています。少し未来的な話にも聞こえなくもないですが、

…「自動ブレーキ、ついてる！」という方、かなり多いんじゃないでしょうか。レベル3以下でも対象となるため、かなりのユーザー様が対象になる制度です。センシング装置の精度はかなり高く作られているので年次点検を利用されていない方は特に日ごろからチェック診断など行わず普通に使用されている方多いかと思います。それでもアダクティブクルーズコントロール（ACC）なんか、いつでも普通に安全に使えてますよね。分解してもその安全を保つために必要な制度となります。

この制度は2020年4月1日に始まり、2024年4月1日までは準備期間となっている為、現在は認証取得して無くても問題はありません。弊社は分解整備こそ行いませんが、カーフィルムの装着やカーセキュリティの取付等でバンパーやカメラ部品の脱着を行う場合がございます。

まだまだ認証されている事業は少ないようですが、万一の際には整備用スキャンツールによって電子機器の状態を検出し、必要に応じてOBD検査が出来るのでお客様にはご安心して作業をご依頼いただく事が可能です。

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