B-PACSBLOG2020プロがオススメする家で出来る愛車のお手入れ レザーシート編

プロがオススメする家で出来る愛車のお手入れ レザーシート編

今回は普段からできる車を綺麗に保つための役立つ情報を届けていきたいと思います。

車のシートの素材は代表的なものとして、ファブリック・レザー・ビニール生地があります。
特に最近多くなってきているレザーシートをピックアップして

①レザーシートはどんな素材か?
②汚れを除去する方法
③綺麗になったレザーシートを保護する方法

この3つの項目を重点的に書いていこうと思います。

 

①レザーシートはどんな素材か?

本革シートは、牛の皮をおよそ10段階の工程を経て加工したもので、風合いがよく、肌触りも気持ちいいです。
車の車内は夏は高温多湿、冬は氷点下以下の極寒と過酷な環境のため自動車用の本革は表皮に樹脂コーティング(塗装)を施しています。
(一般的に、80℃で1週間の耐熱テスト、マイナス20度で同じく1週間の耐寒テストなど、厳しい試験をクリア)

また、ファブリックよりもホコリが立ちにくいので、喘息やアトピー、ハウスダストアレルギーなどの症状がある人や、ペットを飼っている人には、本革シートのほうが衛生面で向いているといえます。
革のシートは耐久性も高く、汚れも比較的付きにくいので、メンテナンス不要と考えている方もいるかもしれません。ですがどんなに高級な革シートでもやはり劣化はしていきます。

 

②汚れを除去する方法

まずはシート全体に掃除機をかけましょう。
ハンディタイプの掃除機が、小回りが利いて使い勝手が良いのでおすすめです。
タオルで水拭きや乾拭きをいきなり始めるのは良くありません。
先にゴミを取り除かないとシートの樹脂コーティングが剥がれる原因になり、そこから汚れや傷、その他の劣化を起こしてしまうためです。
できるだけシートの隙間や縫い目部分の汚れも吸い取るようにしますが、掃除機を強く押し付けすぎて傷が入らないように注意してください。

掃除機を全体にかけたら、ホウキとチリトリを使って掃除機で取り切れなかった細かいゴミや埃を取り除いていきましょう
ホウキとチリトリはハンディタイプのものがベストで100均などに売っているものでも大丈夫です。
シートの隙間や縫い目の間をホウキで掃くと掃除機で取れなかった小さな砂やゴミが取れますが、ホウキの先を強く押し付けすぎると、これも傷がつく元になるので優しく扱うように気を付けましょう。

ゴミがきれいに取れたら、次はいよいよ拭き掃除です。
しっかり絞ったタオルまたは雑巾で水拭きをします。
(マイクロファイバークロスがオススメ)

本革は水との接触が良くないと思われていますが、先に説明をしたとおり車の本革シートは樹脂でコーティングされているため多少の水拭きには十分耐えられます。
ただし固く絞って拭くようにしてください。
色移りを防ぐ目的とシートの汚れを確認する目的から、タオルやマイクロファイバーは白がおすすめです。
もし水拭きをしてもシートに汚れが残っているようなら、2~3%程度に薄めた中性洗剤で汚れを拭き取ってから再度水拭きをして仕上げてください。
汚れが強い場合でも「ゴシゴシと力を入れず」丁寧に拭くように気を付けてください。

 

③綺麗になったレザーシートを保護する方法

汚れを除去した状態は綺麗ですが、革表面の保護をしないとまたすぐに汚れが付着し劣化の原因となります。
保護する際に使うのは「オートモービル用の本革専用トリートメント」
オススメなのはロールスロイスやフェラーリなどに本革製品を供給していた、名門コノリーレザーのレザートリートメント。
間違っても汎用の保護艶出し剤や栄養クリーム、オイルなどを塗ると、カビの原因になったりもするのでクリーナーもトリートメントも自動車用シート専用品を使った方が安心です。

 

見た目も綺麗で高級感のある革シートですが、メンテナンスをしっかりしないと劣化に繋がります。
日常的なケアとしては拭き掃除で良いのでメンテナンスも楽ですが、定期的にオイルを塗るなどの作業も必要です。
もし革のメンテナンスが大変だったり、面倒だと感じる場合はプロに任せてしまいましょう。プロならではの高いテクニックと、丁寧な作業で愛車のシートを綺麗な状態にします。
革の状態も良くなり、より長く劣化せずに使えるようになります。

STAFF
林田 尚也
NAOYA HAYASHIDA
担当:店長/コーティング
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小学生の時に車の魅力に惹かれて、今では車を綺麗にする事に夢中になっています。 趣味は、ゲーム・寝る事・洗車…子供の頃のワクワク感を忘れず、楽しく作業をしています。