今の時期、車がよく汚れる。何が原因?
それは間違いなく「黄砂」です。
黄砂とは中国大陸にある「ゴビ砂漠」から偏西風に乗って日本に降ってくる「砂」と言うのは皆さんご存知の事だと思います。
最近では新車をディーラーにて引き取る際に早くもシミが付いていると言う声も聞きます。
時期としては2月から5月にかけて降ると言われていますが実際はもっと長い期間飛散しています。
「では黄砂は、どうやってシミになるのでしょうか?」
黄砂は組成のところで触れたようにアルカリ性を示す性質があります。
これはアルカリ性となるカルシウムイオン(Ca2+)などの成分が水に溶解して溶け出しやすいため、黄砂が塗装面に付着した状態で雨に降られると、塗装面上にアルカリ成分が広がって残留するため、洗車をした際には撥水コーティングがしてあるような場合でも、一時的に塗装面が撥水しない状態になります。
アルカリは塗装面に残留しやすく、中性のボディシャンプーなどで洗浄しても残りやすい性質があります。
しかし、このアルカリ自体はpH8程度が一般的で、塗装に対してこれ自体が急激な攻撃性があるというほどではないと考えられています。むしろ、もう一つの問題として、黄砂に多く含まれるミネラル分は、イオンデポジットの原因となるカルシウムイオンやマグネシウムイオンが主体であるため、黄砂が塗装面に付着した状態で雨が降ったり、夜露等の湿気を含むことで、容易にイオンデポジットが発生してしまうということが問題になります。
この現象は、黄砂に限らず日常の洗車による水道水や井戸水の使用でも見られる現象ではありますが、黄砂の場合にはその原因物質がより多く含有されているため現象が起きやすくなります。
「黄砂にコーティングは有効か?」
そもそもコーティングは塗装を守る為に犠牲になる被膜なので有効です。
コーティングを施工してある事により、黄砂によってできたイオンデポジットの浸食を抑え、本来の車の塗装を守ります。
最近では、被膜が硬いコーティングが主流になりつつあるので従来のコーティングよりも汚れの付着を防止・除去する効果が高いのでオススメです。
「コーティング後、黄砂に対する対処方法」
やはりなるべく早く洗車をするのが効果的です。
使用するシャンプーは中性よりも弱アルカリ性のシャンプーを使用することで、黄砂のアルカリ成分を中和する作用がありアルカリの残留を防いで塗装面やコーティング被膜の性質を素早く取り戻すことが可能であるとともに、軽度のイオンデポジットの除去作用も期待できることから、大変有効な手段です。
今の時期は愛車の手入れが一番大変な時期です。
ですが、しっかりとした対処方法を知る事により愛車を守り綺麗な状態を持続させる事ができます。
黄砂の季節から梅雨へ、そして炎天下の真夏へと、車のボディは過酷な環境にさらされ続けます。
キレイな輝くボディを維持するためにも、ガラスコーティングで愛車を守ってあげてはいかがでしょうか?
施工車両
ダイハツ ムーブカスタム D-PRO Premium Coat Type-RE(高硬度・撥水性)
小学生の時に車の魅力に惹かれて、今では車を綺麗にする事に夢中になっています。 趣味は、ゲーム・寝る事・洗車…子供の頃のワクワク感を忘れず、楽しく作業をしています。